どう継ぐ?こどものいのちとたべもの
講 師:魚住 道郎さん 日本有機農業研究会副理事長 有機農業生産者
日 時:2017年10月28日(土)13:30 ~ 15:00
場 所:まちなか夢工房2階
参加費:500円
<講演内容>
農薬をはじめとする化学物質に汚染されたたべものを通じ、こどものいのちが危機的状態に晒されています。農薬と発達障がい(自閉症やADHD)との関係が明らかになり、その単位面積あたりの使用量とその発症数はほぼ比例関係にあると言われています。そこに福島原発事故による放射能汚染は拍車をかけました。何を信じたら良いのか、人間不信も生じ、正面からのまともな議論もなかなかできないような状況になっているのではないでしょうか。そこにはお金では解決できない問題があり、いくつもの問題をそこに暮らす人々が支え合う中でより良い方策と実践を模索するしかありません。森・里・海のつながりの中で、そこに暮らす人々が理解し合い、次の社会を作っていくことです。原発の無い日本へ、農薬を用いなくともきちんと自国の食べ物が自給できていく有機農業を生産者と消費者が固い結びつきで実現していくことではないかと思います。森との、海との縁も同時に進めていくことだと思います。
講師プロフィール
魚住 道郎(うおずみ みちお)さん1950 年生まれ。日本有機農業研究会副理事長、有機農業推進協会副理事長、茨城県有機農業推進フォーラム会長。東京農業大学卒業。1973 年、たまごの会農場建設に参画、同農場従事を経て、1980 年、茨城県石岡市で専業農家として独立。平飼い養鶏 600 羽、畑 3.2ha、水田 15a。著書に『有機農業ハンドブック』『「有機農業公園」をつくろう』『食と農の原点 有機農業から未来へ』(以上、共著)、「解説 有機農業のバイブル」『農業聖典』など。各地で講師活動。第 17 回環境保全型農業推進コンクール大賞(農林水産大臣賞)(有機農業部門、2013 年 2 月)受賞。