あけましておめでとうございます。
2014年、午年。
震災、原発事故から3年。
原発再稼働。
辺野古への空港建設。
尖閣での緊張。
軍拡での内需拡大。
強い日本、経済成長、軍拡競争。憲法改正。
不安の歯車が動き始めた予感がする。
福島はどこへ行く。
帰還困難区域の解除が拡大し、除染が進むことは、喜ばしいことである。
しかし、そこでの生活がどうなるのか。
賠償の限界が見えてくる。帰還を前提とする賠償と帰還できない現実。
強制的な世帯分割により孤立化した高齢者世帯。賠償後の福祉的救済への検討が急がれる。
除染により、日常的な生活空間の線量は下がる。しかし、それは、放射性物質の比較的安全な場所への移動にすぎない。外部からは、汚染地域であることに変わりはない。既存の産業の地盤沈下を補う東電の風評被害賠償金、賠償後の産業の地盤沈下の本格化は第2次人口流出の不安を予感させる。子ども、老人、障がい者、そして、働く大人たち、それぞれの場に複雑に影を落としている。
原発事故は、日本社会が抱える問題を短期間に表面化させ、これを超える世界を模索する巨大な社会実験の場として福島は置かれている。福島の再生ビジョン、それは日本の未来への展望。今年が良い年になることを願う。シャローム