農薬「ポストハーベスト」

暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?

福島のひまわり畑は7月23日にほぼ満開になりました。花が咲くまでに除草は3回行いました。1回目は30センチぐらいの時に半径10センチの除草を行いました。2回目は60センチぐらいの時に通路を刈り払いし、その後管理機で耕し、数日後畝立てを行いました。3回目は花が咲いたころに刈り払いをしました。今年は暑くて雨が少ないのですが、大きく茎も太く成長しています。初期のペットボトルによる、ネキリムシ対策が良かったと思います。また、欠株用に種を蒔いていたため、生長の差があまり無く、開花も大体そろっていました。これから収穫に向けて鳥に種を食べられないように、鷹の凧などで対策していきたいと思います。

農薬「ポストハーベスト」

海外の柑橘類は腐らない

ポストハーベストとは、「収穫後にかける農薬」という意味です。輸入果物や野菜のほとんどに使われています。アメリカからの果物は、船便で腐らないように防カビ剤などがかけられています。農薬である以上、体に入れれば何らかの影響があることは否定できません。それが毎日ならなおさらです。気を付けないと逆に病気を招く原因になりかねません。

農薬が添加物に化ける!?

自動車の関税を盾に取られる格好で、日本が禁止するポストハーベストを輸入障壁にしないために、食品添加物の保存料として扱うことにしました。農薬は食品添加物とは異なり、表示義務がありません。

海外とくらべて日本の農薬使用量はダントツです。使用した農薬を表示義務化すれば農薬は激減するのではないでしょうか。もしくは農薬の安全性をアピールするかもしれません。

日本人は見栄えにこだわる人が多いです。虫食いのない綺麗な形を好みます。でもこのこだわりはずっとあったわけではないと思います。戦後変わっていったのではないでしょうか。野菜を育てたことがある人が減ったことで、虫食いの理解がされにくくなったと考えられます。もう一つはお店や加工業者が、形が揃っていないと機械でパックに詰めずらいため、一定の規格を求めることになりました。それゆえ、F1{(エフワン)異なる品種を掛け合わせて作られた一代限りの雑種}の種が多く作られるようになりました。

農薬を減らすためには消費者側の意識改革も必要になりそうです。

最後に

食べ物が無ければ輸入すればいいと言う人がいますが、はたしてそう簡単にしてよい事なのでしょうか。どうしても無い物、嗜好品ならば歓迎できるところではありますが、今では米すら危うい状況です。もしこのまま輸入に依存し、何らかの影響で食料が輸入されなくなった時を想像すれば、どれだけ危険か解ると思います。

防カビ剤にまみれた海外農産物ではなく、安全な国産農産物を作り続けられるように、一人ひとりが出来ることからはじめていきましょう。

次回は「新型栄養失調」についてお伝えしていきます。