2012年のカレンダーも後わずかとなってしまった。師走、なぜか気が急く。

.国会は年末解散総選挙となり、16日に投票が行われた。政治家の先生方は、年の瀬を迎えたまちをひた走り、当落が明暗を分ける。原発事故後の日本を占う重要な選挙である。結果は、自民党294議席、公明党31議席、自公を合わせると325議席という大勝となり、民主党は230議席から57議席に激減とその明暗を分けた。安部総裁の第一声は福島県から始めるという異例のスタートであった。それだけ福島を心配し考えてもらえることは大変ありがたい。しかし、選挙後の政権がそれをどう政策に反映するかは解らない。県外からの声には、「福島は平常に戻った 。」と思っている人が多くなってきているとも聞く。地元では、問題は何も解決せず、複雑化してきているにもかかわらず、距離に比例して関心は薄れていく。すでに原発再稼働への動きも見え隠れする。どの政党が政権を取っても福島の現状に目を背け、問題を風化させないでもらいたい。

「ひまわり感謝祭」が15日開催された。選挙の前日となったが、ひまわりプロジェクトの成果品であるひまわり油「みんなの手」の展示、全国各地からのひまわり写真、県外支援団体の活動紹介、県内外のNPO等の展示販売、こども保養プログラム報告等々、震災以後の福島を知ることの出来る総合イベントとなった。また、第16回目を向かえた「共に生きる仲間たちのコンサート」も神戸から時田直也さんをメインゲストに同時開催され多くの入場者で賑わった。県外からの参加者を多く迎え、ひまわりが繋ぐ草の根のネットワークが来年に向けてさらに広がっていくことを願う。福島の原発事故の教訓を風化させないためにも。