ゴールデンウィーク、5月の連休は民族の大移動。桜の話題が日本列島を北上し北海道に達すると5月の大型連休、春の日差しに誘われて人は行動的になる。行楽地で楽しく過ごせる日々の大切さを思う。
福島の原発事故で非難した家族の半数がそれまでの家族ではなくなっている。同居していた家族が老人世帯と息子世帯に、また、仕事の関係等で単身職場に残り、奥さんと子どもは県外に、3年も過ぎると子どもたちの生活の場は、大人の都合とは関係なく、今生活している避難した場所となる。それぞれの立場で環境で生活への影響は複雑化してきている。孫を連れて楽しんだゴールデンウィークを懐かしむ老夫婦もいるに違いない。
5月3日は憲法記念日、カレンダーで休みになっているが、今日は何の日、なかなか思い出さない。4月29日は昭和の日と言われて初めて知る始末、記念日も休日を作るための方便のようにも思えてくる。安倍政権になって憲法改正への動きが慌しい。憲法記念日は、日本国憲法について考える良い機会である。憲法を理解しなければ、何をどう改正すべきかの議論はできない。憲法9条は「戦争の放棄」を明確にしている。集団的自衛権とは、国連憲章で「個別的又は集団的自衛権の固有の権利」として「武力攻撃を受けた国家が自国と密接な関係にある場合に、共同防衛に当たる権利」とされている。個別的自衛権までは憲法解釈で済ましてきたが、戦争を前提にした集団的自衛権の行使を考えれば、「戦争の放棄」を放棄しなければならない。オバマ大統領は国賓として来日、日米安保条約は磐石であることを世界に示した。それは、共に戦おうとの宣言でもある。
日々の穏やかな生活、それを一瞬にして奪い去る戦争への不安、平和の大切さ憲法の重みを改めて考えて見なければならない。