今年の桜の開花は例年になく早い。3月末には咲き始め4月の4日、5日の土日は満開、ところが、花見の名所の花見茶屋もなく、天気は快晴なのに人はまばら、もったいないことである。

コロナへの不安が日本中、世界中を覆い尽くしている。花より団子と仲間で集まることも自粛される。海外からの人の移動は原則禁止となり、世界中が鎖国状態となっている。各県、市長等は、地域外への移動の自粛を要請、地域住民を守るためとして患者が出ている地域からの流入への監視を強めている。住民同士が疑心暗鬼となり、感染への不安を拡大させている。感染への不安は、感染者への差別へと向かう。不安は不安を呼び、不安源のコロナが荒唐無稽であることから、感染者、感染地域、感染国の排除へと向かう。 これだけの差別の論理が世界を覆い尽くしていく現実を体験することとなるとは。予想だにできなかった悪夢、これがいまだ序章なのか、まもなく目を覚ますのか予想がつかない。

風邪はひかない方が良いに決まっているが、ひきたくてひく人はいない。精一杯のひかない努力は必要であるが、ひいたときの対応を具体的に知っておくことで不安は解消する。最先端の医療現場での大変さを毎日毎日報道されると否応なしに不安をかき立てられる。感染時の初期対応、潜伏期間にできること、重篤化への対応、8割は軽症で終わるとも言われている。元気で免疫力を高めていれば、初期の感染で免疫ができ回復して行くのではないか。コロナの感染力の強さを考えると、排除の論理から予防と治療のための相互協力体制の検討が求められる。

分断は孤立化を生み、経済活動の停滞は生活環境の悪化をもたらす。生活環境の悪化は、伝染病の温床となり感染を拡大する。感染したら人生が終わってしまうような不安を緩和していかなければならない。究極の特効薬の完成には時間を要するのであれば、既存の風邪薬の服用で初期対応は大丈夫等の対策を明らかにしていくことで、お互いの症状を心配し合える環境を維持することが大切ではなかろうか。マスクの配布よりは、通常の風邪薬でも初期対応は大丈夫と言ってもらえた方が安心できるのであるが。・・・