プランターでひまわりと野菜作り
はじめの一歩
突然ですが皆さんはひまわり栽培や野菜作りは何年目でしょうか?
植物のライフスタイルの多くは年1回です。栽培歴が10年だとしても、10回しか経験していないことになります。一生をかけても数十回ですから、経験値を上げることは難しいことになります。また、その年の気候によって適した環境は変わってきます。それゆえ過去の栽培方法や、様々な農法を知ることが大切になってきます。ですが一番大切なことは、楽しんで続けることです。「どうして大きく育たないの?」とか「自分で作った野菜はどうして美味しいのかな?」など、植物と接していると色々な疑問を持ちます。いろんな育て方を実践して、沢山実ったら嬉しいですね。
プランター栽培は、畑が無くても家庭で簡単に始めることができます。ひまわりは畑を、野菜を食べる楽しみを家族で共有することができます。今年は培養土を買ってチャレンジしてみてください。そして秋になって収穫が終わったら、その土は捨てずに、地力(*1)を復活させてみましょう。
(*1)ちりょく…農作物を育てる生産力。
土づくり
土を元気にする方法とは、「菌ちゃん農法」による土づくりです。吉田俊道さんが提唱した有機栽培で、畑だけでなくプランターでもできる農法です。土以外に入れるものは、籾殻、枯草、枯竹、落ち葉、枝です。籾殻と竹は無くても大丈夫です。
あとは黒マルチとヒモを準備してください。
2ヶ月くらいで土が良くなります。ですが、12~2月は糸状菌(*2)の活動が鈍るので、この間はカウントしないようにしてください。
(*2)しじょうきん…菌類のうち、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称。
プランターでの土づくり法
手 順
- プランターから土を出します。
- プランターの底に籾殻または小枝を敷き詰めます。
- 前作の土を9分目入れ戻します。
- 枯草や落ち葉に水をかけます。これをプランターの上に盛り上がるくらいに載せ、土を少量かけてなじませます。
- 雨よけのため、プランターの口全体を覆うように黒マルチをかけます。
- 黒マルチが飛ばないよう側面にヒモを回して縛り、空気穴を2~3ヶ所開けます。
参考資料
- 一般社団法人 家の光協会『やさい畑 2024年春準備号特別付録』