栽培の指標
今回は種を植えるときにいつ蒔いたらよく育つのか、尺度となる栽培の指標にはどんなものがあるのか調べてみました。
・まずは当たり前ですが、カレンダーの歴です。1月~12月を見ることで、植える時期を知ります。
・続いては春夏秋冬の四季です。最近は四季が体感として前後するような感じが致しますが、日本文化の土台となっているのが四季ではないでしょうか。
・次に植物季節があります。
植物の反応からみた季節で、主として気温の積算された効果を反映します。
適当な指標植物を選ぶと、農業における適地適作の原則に応じた土地利用法の判定に役立ちます。
例えばウメ、ツバキ、タンポポ、サクラ、ツツジ、ススキ、イチョウ、カエデ、ノダフジ、アジサイ、サルスベリなどがあります。気象庁でこれらの開花日、発芽日、満開日、黄葉日、紅葉日、落葉日などを観測し、その結果を発表しています。
・次に二十四節気という太陽の黄経(こうけい…黄道座標の経度)によって一年を二十四等分したものがあります。およそ半月ごと、約15日を一節気として季節の変化を教えてくれます。
さらにこの二十四節気のなかで動く、気象の変化や鳥や虫、魚、草花などの様子を情緒的な短文で言い表したものです。
それでは上記の名前を書き出していきます。
「春」
- 立春
- 東風解凍(はるかぜこおりをとく)2月4日~8日頃
- 黄鶯晛睆(こうおうけんかんす)2月9日~13日頃
- 魚上氷(うおこおりをいずる)2月14日~18日頃
- 雨水
- 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)2月19日~23日頃
- 霞始靆(かすみはじめてたなびく)2月24日~28日頃
- 草木萌動(そうもくめばえいずる)3月1日~5日頃
- 啓蟄
- 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)3月6日~10日頃
- 桃始笑(ももはじめてさく)3月11日~15日頃
- 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3月16日~20日頃
- 春分
- 雀始巣(すずめはじめてすくう)3月21日~25日頃
- 桜始開(さくらはじめてひらく)3月26日~30日頃
- 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)3月31日~4月4日頃
- 清明
- 玄鳥至(つばめきたる)4月5日~9日頃
- 鴻雁北(こうがんかえる)4月10日~14日頃
- 虹始見(にじはじめてあらわる)4月15日~19日頃
- 穀雨
- 葭始生(あしはじめてしょうず)4月20日~24日頃
- 霜止出苗(しもやみてなえいずる)4月25日~29日頃
- 牡丹華(ぼたんはなさく)4月30日~5月4日頃
「夏」
- 立夏
- 蛙始鳴(かわずはじめてなく)5月5日~9日頃
- 蚯蚓出(みみずいずる)5月10日~14日頃
- 竹笋生(たけのこしょうず)5月15日~20日頃
- 小満
- 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)5月21日~25日頃
- 紅花栄(べにばなさかう)5月26日~30日頃
- 麦秋至(むぎのときいたる)5月31日~6月5日頃
- 芒種
- 蟷螂生(かまきりしょうず)6月6日~10日頃
- 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)6月11日~15日頃
- 梅子黄(うめのみきばむ)6月16日~20日頃
- 夏至
- 乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日~26日頃
- 菖蒲華(あやめはなさく)6月27日~7月1日頃
- 半夏生(はんげしょうず)7月2日~6日頃
- 大暑
- 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日~27日頃
- 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月28日~8月1日頃
- 大雨時行(たいうときどきふる)8月2日~6日頃
「秋」
- 立秋
- 涼風至(すずかぜいたる)8月7日~12日頃
- 寒蝉鳴(ひぐらしなく)8月13日~17日頃
- 蒙霧升降(ふかききりまとう)8月18日~22日頃
- 処暑
- 綿柎開(わたのはなしべひらく)8月23日~27日頃
- 天地始粛(てんちはじめてさむし)8月28日~9月1日頃
- 禾乃登(こくものすなわちみのる)9月2日~7日頃
- 白露
- 草露白(くさのつゆしろし)9月8日~12日頃
- 鶺鴒鳴(せきれいなく)9月13日~17日頃
- 玄鳥去(つばめさる)9月18日~22日頃
- 秋分
- 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)9月23日~27日頃
- 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)9月28日~10月2日頃
- 水始涸(みずはじめてかるる)10月3日~7日頃
- 寒露
- 鴻雁来(こうがんきたる)10月8日~12日頃
- 菊花開(きくのはなひらく)10月13日~17日頃
- 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日~22日頃
- 霜降
- 霜始降(しもはじめてふる)10月23日~27日頃
- 霎時施(こさめときどきふる)10月28日~11月1日頃
- 楓蔦黄(もみじつたきばむ)11月2日~6日頃
「冬」
- 立冬
- 山茶始開(つばきはじめてひらく)11月7日~11日頃
- 地始凍(ちはじめてこおる)11月12日~16日頃
- 金盞香(きんせんかさく)11月17日~21日頃
- 小雪
- 虹蔵不見(にじかくれてみえず)11月22日~27日頃
- 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11月28日~12月2日頃
- 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)12月3日~6日頃
- 大雪
- 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12月7日~11日頃
- 熊蟄穴(くまあなにこもる)12月12日~15日頃
- 鱖魚群(さけのうおむらがる)12月16日~21日頃
- 冬至
- 乃東生(なつかれくさしょうず)12月22日~26日頃
- 麋角解(さわしかのつのおつる)12月27日~31日頃
- 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)1月1日~5日頃
- 小寒
- 芹乃栄(せりすなわちさかう)1月6日~9日頃
- 水泉動(しみずあたたかをふくむ)1月10日~14日頃
- 雉始雊(きじはじめてなく)1月15日~19日頃
- 大寒
- 款冬華(ふきのはなさく)1月20日~24日頃
- 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)1月25日~29日頃
- 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)1月30日~2月3日頃
最後に
現代は便利になりましたが、季節感がなくなってきているようです。
野菜はいつでもスーパーマーケットに行けば買えます。それはそれでありがたいことではあります。しかし、なぜ節のものを食べると良いのでしょうか。それは、夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温めてくれるからです。
季節感と言えば、ひまわりは夏の代名詞ですね。今年のひまわり栽培は、木々や生き物、草花、そして自然を感じていただけたら嬉しいです。
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