「新型栄養失調」

収穫後のひまわり畑と乾燥中のひまわりの様子
ひまわりの収穫
今月19日にひまわりの刈り取りが行われました。
刈り取り後は額から種を取り外し、ビニールハウスで乾燥させる予定でしたが、数が多くすべてを取り外す事は出来ませんでした。残りは額付きのまま乾燥させ、25日に取り外す予定です。カビが付かないように、皆さんも収穫時期やタイミングに気を付けてください。以前は種を額に付けたまま乾燥させ、額の水分がなかなか抜けないためカビが発生した事がありました。また、鳥やシンクイ虫の食害があった所は特にカビの発生が多く見受けられました。額を切り離す時の乾燥状態によっても乾燥方法の選択が必要だと感じました。
皆さんの乾燥方法はどのようにされているでしょうか?「こんな風にやっているよ!」といった声がございましたら、お問い合わせフォームから教えてください。
新型栄養失調

食べているのに栄養不足はなぜ起こる?
栄養失調と聞くと「食べるものに困っている」という印象がありますが、現代の栄養失調は「現代型栄養失調」「新型栄養障害」とよばれます。
自己流で行う無理なダイエット、レトルトやコンビニ食品ばかり食べる、ラーメン、牛丼といった単品料理でお腹を満たすなど食生活が偏ると、炭水化物や脂質が過剰になって、逆にビタミンやミネラルが不足した状態になってしまうというものです。カロリーは高い一方、栄養は空っぽという「エンプティカロリー」が食生活の中心になることで引き起こされます。体内では健康な体を維持するための栄養の飢餓に陥っているという危機感を持ちましょう。
新型栄養失調の原因
▼素材自体の栄養が少なくなっている
土は本来たくさんの微生物がいて豊かな生態系を築いていますが、化学肥料や農薬の使用によって微生物が減少し、土壌のミネラルが少なくなっています。その影響が農作物に出て、昔に比べて野菜の栄養が減っています。
▼炭水化物・脂質過多 たんぱく質不足
一汁三菜のような栄養バランスのとれた昔ながらの和食に比べて、現代は炭水化物や脂質過多で、野菜が不足しやすい傾向にあります。摂取栄養バランスが乱れ、カロリーは高い反面必要な栄養が摂取できていないという状態に。
▼添加物・脂質過多 たんぱく質不足
便利なコンビニ食品や加工食品はもちろん、毎日使う調味料でさえ、何かしらの添加物が使われています。加工食品は、製造の過程でミネラルが流失しているものも多く、食べても必要な栄養が摂取できない状況になります。
安いものを選ぶことは本当に得なの?

現代型栄養失調を招いているのは、加工品やジャンクフードに食生活が偏っているからだけではありません。化学肥料や農薬の継続使用によって、微生物を中心とした土壌の豊かな生態系が失われ、それによって農作物の栄養自体が落ちています。
また、スーパーやコンビニの洗浄剤や殺菌剤をたっぷり使った野菜を食べて「野菜をとっている」とカウントするのはちょっと危険です。
本当に「安い=お得」といえるのでしょうか。栄養のない野菜、添加物の多い食品、ハイカロリーな食事。
値段は安いかもしれない…
でも、栄養の偏りによる肥満、生活習慣病の増加によって病気のリスクが上がり、結果的に大きな代償を払うことになりかねません。
日々の食習慣を見直し、充実した老後が送れるように積み重ねていきたいものです。


