体験 今日の写経に触れる
講 師:海老沢 朋水さん 古布作家
日 時:2018年4月21日(土) 13:30 ~ 15:00
場 所:まちなか夢工房2階
参加費:500円
持参品:毛筆、筆ペン、ボールペンなどの筆記用具

 

<講演内容>
「写経」はお経を書き写すことです。私は三十歳代のはじめに同世代の知人を亡くしました。突然死だったこともあり、喪失感は深いものがありました。彼のために何かできることはないか、との想いから遺された子供たちの育英資金を募りました。すると賛否両論が起こりました。思いがけないことでしたが人生勉強でした。この時の経験から私は「写経」をしたい、との気持ちが起こりました。一人でもできるからです。ところが、(あの日の)写経は見事に挫折しました。それから三十年ほどが経ち、ようやく(今日の)「写経」は完成しました。
何かが十分ではなく、成し遂げられなかったのだと思います。途中までは書けたのですから、今回のような「十句観音経」でしたらあの頃でも書けたかもしれません。「写経」をしてみたい、との想いがありながら機会がなかった方に、まずはこんな短いお経があることをご紹介してみます。また、ご自分を一点に集中する時間を持つことで、新しい世界との遭遇がありますように、とも願います。
海老沢 とも子

 

プロフィール:海老沢 朋水(えびさわ ほうすい)さん
1948年水戸市生。JA茨城県中央会勤務、同時期、地元で「水戸たべものの会」を運営、作品制作の為2000年退職、2003年初めての作品展「布かたり」開催。以来毎年開催。2005年共著「イチ子の遺言」発行。兵法・書法研究会「白山塾」(甫白山先生)で研鑽を積む。