今年の桜の開花は早い。福島で3月中に開花宣言が出たという記憶はない。何とか4月の1週間目の週末まで持ちこたえた。週末は、花吹雪と冷たい雨の中での花見となった。福島の信夫山は、出店も出る花見の名所、例年より11日、昨年より10日早いという。確かに、いつもならやっと開花宣言が出るころなのに、もう葉桜になっている。

楽しいことが前倒しで来るのは嬉しいが、冬季オリンピックの頃の記録的寒さから一か月を挟んで夏日を迎えている。地球の壊れたクーラーが誤作動を起こしているのではと思いたくなる。何が正常で、何が異常なのかの判断基準がわからなくなるほど変化が急激で、異常としか思えない。

地球規模での異常気象と連動するように、世界の大国の動きも冷えたり熱くなったりと忙しい。オリンピック前の一触即発の北朝鮮とアメリカが、オリンピックを境に朝鮮と韓国の急接近、北朝鮮の平和外交、北朝鮮とアメリカの首脳会談も現実を帯びてきた。緊張関係の演出でアメリカ経済は好景気を取り戻し、見返りとしてのお礼参りでは。北朝鮮を挟んで中国とアメリカの主導権争いが急激に加速し、熱い経済戦争の様相を呈してきた。

その中で日本の立場が薄らいで見える。大型店の競争の激化で、存在感を失った地元商店のようである。アジアの緊張を煽ってきた安倍政権、世界の異常気象にどう適応していくのか、政権末期には、スキャンダルが表面化する。ロッキード事件の田中角栄、韓国の朴大統領、政権トップがスキャンダルでその座を追われる例には事欠かない。すでに政権トップを追い詰めることできる巨大な力が動き始めているのかもしれない。