今年は、例年になく寒さが厳しく、雪も多い。雪の後にできる轍がいつまでも消えない。しかし、2月3日は、節分。季節の変わり目、翌日は立春、暦の上では春を迎える。
季節は、冬の厳しさの中に、常に次の季節を準備している。私たちへも、春に向けて活動を始めるための準備を促している。寒さを口実に家に引きこもり、外で活動することがおっくうとなっている自分、そんな中で、これからの計画を見直している自分。震災・原発事故以後の災害支援のこれまでを振り返りながら、すでに緊急支援の時期は終わり定住地での生活再建を支援する活動に変化してきている現状がある。そこから計画を考えていかなければならない。
地域経済基盤の崩壊、過疎化、高齢化、人口流出、すべてが震災前からの社会問題であり、地域福祉の課題であった。震災と原発は、この課題を一挙に10年以上前倒ししてしまった。私たちの活動は、障がい者支援を基本に地域福祉の課題に取り組む活動が本来の活動であったことを思うと、これからの活動が本来の活動に戻ることを意味する。季節の変化は、これまでの時間の蓄積の中で繰り返し新たな季節を迎える。これまでの経験を踏まえ新たな活動を模索する。
福島の原発事故からの復興を加速するため「福島復興再生総局」が2日設置された。これまで活動していた縦割りの国の機関を一本化し迅速に対応すること目指すとされた。厳しい季節がすぎて明るい日差しが見えてくることを期待したい。現場を踏まえた官民協働の取り組みがどうなっていくか。これからの季節を大きく変えていく。